魚の栄養を知ろう


低カロリーで、体に良い成分の多い食べ物と言えば”魚”
その成分の秘密をさぐってみよう。

EPA
EPAとは、イコサペンタエン酸のこと。
いわし、さんま、マグロなどの、背中の青い魚の脂肪に多く含まれる成分で
血小板が血管壁にくっついて血液の流れを妨げるのを防ぐ作用があります。
脳血栓を防いだり、コレステロールや中性脂肪の増加を抑えるなど、成人病
の引き金になる症状を緩和してくれるのです。
EPAは1990年に閉塞性動脈硬化症の治療薬として認可されていますので
効果は折り紙付きです。
これが食成分なので、副作用なく魚から摂れるとのですから........
”魚を食べるっきゃない!”でしょう。
野菜をしのぐ!?
魚はミネラルの宝庫。
食べ方によっては、野菜よりもミネラルを多く摂取可能でしょう。

<目の疲れ、視力低下>にいいビタミンAの多い魚は
  鰻、銀ダラ、ホタルいか、ハモ、アナゴ、ウニ、まぐろ

<カルウム摂取>に必要なビタミンDが多い魚は
  イワシ、カツオ、ブリ
  また丸ごと食べられるさかな
  小アジ、キビナゴ、ししゃも、ワカサギなどは、同時にカルシウムと
  ビタミンDが摂れるので、カルシウムの吸収率がアップします。
タウリン
ドリンク剤で有名な、タウリンはアミノ酸から出来る化合物の一種です。
肝臓の解毒作用を強化し、二日酔いを軽くしたり、動脈硬化や高血圧症を
予防してくれます。またコレステロールを減少させ、胆石を防いだり、視力
の衰えを防ぐなど、また血圧を正常に保つ作用が特に強く、中高年からの
健康の悩みに大きな効果を発揮します。
多い魚として
カツオ、ブリや、キダイ、カキ、ほたて等の貝類。イカ、たこなどの軟体動物。
DHA
ドコサヘキサエン酸の略名で、頭が良くなる成分として有名です。
これはDHAが脳細胞に入り込み脳細胞の働きを活発にして脳神経の伝達
をスムーズにする働きがあるからです。
そのほかにも、動脈硬化を防いだり、コレステロールや中性脂肪を減らす
効果や、ガン細胞の増殖を抑える効果もあることがわかってきました。
ぶり、マグロ、さんま、さばなどに豊富に含まれ、特に目玉のまわりや、頭
のまわり、血合いの部分にたっぷり含まれています。