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2.スタックアンテナ用同軸管実際の作成編 |
実際は基本編のように2本の同軸管を作るのは不経済です。
同軸管の一端に二本のアンテナからの同軸を50Ωの同軸ケーブルで直接接続すれば1本の同軸管で済みます。
同軸管の一端(接続点)のインピーダンスは25Ωになります。
反対側は50Ωですから
Qマッチを使いアンテナの合流点と反対側を50Ωにすることで計算し直します。
ケーブル分配機のインピーダンスは、以下の図の様になります。
Zo = Zq^2 / Ziより
50Ω = Zq^2 / 25Ω
Zq は おおよそ 36Ω となり
長さ:1/4λ;インピーダンス:36Ω
の同軸管を作れば良いことになります。
Qマッチ入出力インピーダンスの関係
「36Ωの同軸管の構造」
内径と外径とインピーダンスの関係は計算により
内管の外径d 外管内径D
(mm) (mm)
1 : 1.8
2 : 3.6
3 : 5.4
4 : 7.2
5 : 9.0
6 : 10.8
7 : 12.6
8 : 14.5
9 : 16.2
10 : 18.0
11 : 19.9
12 : 21.7
13 : 23.5(今回はこのあたりで作成)
14 : 25.3
15 : 27.1 ※今回は強度と加工しやすさで
16 : 28.9 アルミ角パイプを外側に使います。
17 : 30.7 中心には銅パイプを使いました。
18 : 32.5
19 : 34.3
20 : 36.1
となります。
外側に基本編の丸パイプと違って角パイプを使用しましたが、厳密に考えて違いが出ると思われましたが
出来上がりでインピーダンスに差は殆どありませんでした。
角パイプ左の穴は同軸のコネクタで挟み込む形で取り付けます。もちろんその後半田付けをします。
長さで重要なのは心線の長さです。外側の角のアルミパイプの長さは多少変化しても大きな影響は
無いようです。雌の同軸コネクタが付く長さ+αでかまいません。(下の図の様)
銅丸パイプは中心周波数51.16MHzに合わせる目的でパイプ長147cm(取り付け穴間146cm)
として作成したが実際に測定すると中心周波数は50.7MHz前後でインピーダンス55Ω前後であった。
※空気が絶縁体なので短縮率は考慮せずに作成した。
実際は若干の短縮が必要なのか、もしくは丸パイプ両端の数ミリが影響したのか・・・?
どちらにしても数センチの違いで大きく違う問題ではないのでその辺はアバウトで大丈夫でしょう。
[今回作成に当たって購入した材料の規格]
パイプについては入手が難しいのでネット通販(志摩鋼業)で購入しました。
以上